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オープンデータからの知見④(札幌 降雪量編)

データを活用するためのソフトウェアの発展と、データを処理するハードウェアの低価格化が、より大量のデータ分析やより高度な可視化を可能にしています。組織においてはデータからいかに知見を得て活用するかということが課題になっているのではないでしょうか

弊社でもビジネスインテリジェンスソリューションとして、いかにしてお客様が持つデータを有用な知見に変えるかということに日々取り組んでおります。

本コラムでは誰もが利用できるオープンデータの可視化から、どのような知見が得られるかを試していきたいと思います。

第4回目はジャパンシステムの北海道営業所がある札幌市中央区に関するオープンデータを使って新たな発見や知見が得られるかにチャレンジしていきたいと思います。

中央区は札幌時計台、北海道赤レンガ庁舎、すすきの、大倉山ジャンプ競技場などメディアによく登場するスポットが数多くあるところです。
整然とした区画が印象的ですね

2010年国勢調査(小地域)人口データ(データ出典:www.e-stat.go.jp)

sapporoOSM.png

今回取り組む公開データは気象データです。
国土交通省気象庁のWEBサイト(www.jma.go.jp/)にはいろいろなデータが公開されています。
札幌といえば「雪まつり」ですね。降雪データを見てみましょう

ts2_01.png

1961年10月〜2015年4月の降雪量(cm)の冬季ごと(10月から4月)の積算を表しています。
もっとも早い初雪は10月17日で1986年、もっとも遅い降雪は4月28日で1977年のことでした。

時系列の傾向を見るために5年おきに10年分のデータに分けて見てみましょう

sapporoS11.gif年による降雪時期、降雪量について長期に渡る一方向の傾向はないように見えますね。

降雪量のデータと同期間(1961~2015年)の冬季シーズン12月から2月の最低気温をみてみましょう。1日ごとの最低気温をプロットした散布図です。(グラフの横軸1961には1961年12月から1962年の2月までの最低気温をプロットしています)

temperature2_01a.png

箱ヒゲ図(最小値、第1四分位点、第3四分位点、最大値、外れ値)に変換して回帰直線(青色の線)を引いてみましょう

temperature2_04a.png

箱ひげ図にすると最低気温には一方向の傾向があるのが見えてきますね
1990年代ころから第1四分位点がマイナス5℃前後に上昇していることがわかります。

札幌の降雪に影響を与えそうなオープンデータを世界から探してみましょう。
日本の気象庁にあたる米国海洋大気庁のWEBサイト(www.noaa.gov)にもいろいろなデータが公開されています。

arcticOscillation_01.png

札幌の降雪シーズンである10月〜翌4月の北極振動指数です。(1961年の箱ヒゲは1961年10月〜1962年4月まで、1962年の箱ヒゲは1962年10月〜1963年4月をプロットしています。)

米国海洋大気庁のページの解説によると「北極振動指数」は北緯55度付近を北極を中心に時計と反対まわりに吹くリング状の風の特徴を表す指数とのことです。
プラスに振れるほどリング狀の風が強く北極圏の冷たい空気を閉じ込めことができるそうです。一方マイナスに振れるほど風が弱くなり北極圏の冷たい空気が南下しやすくなるとのことです。

振動と言うだけあって周期的にプラスとマイナスを行き来しているようです。
札幌の降雪量と北極振動指数との関係があるかみてみましょう
シーズンごとの降雪量合計を横軸、北極振動指数の平均を縦軸にとっています。

arcticOscillation_02a.png相関が強いのではないかと想像していたのですが、相関は弱そうですね。(._.)

札幌の降雪量に関係ありそうな公開データを集めて、まとめて相関を見てみましょう。

相関タイトル

データ出典

winter.season

年(冬季シーズン)

snow.fall

札幌降雪量

www.jma.go.jp

arctic.oscillation

北極震動指数

www.noaa.gov

southern.oscillation

エルニーニョ南方振動指数

www.noaa.gov

ocean.temperature

日本海北東部冬季海面水温

www.jma.go.jp

Pairs_01.pngどの組み合わせも相関が強くないですね。(._.)

もっとも相関係数の高い組み合わせが年/冬季シーズン(winter.season)と日本海北東部冬季海面水温(ocean.temperature)の「0.43」でした。
温暖化の影響か海水温も年を追って上昇しているようですね

一つ小さな発見をしたので紹介させてください。
札幌地区の日ごとの降雪量グラフです。真冬1~2月の期間は半分以上の日が降雪しているように見えますね。

sapporoS2.gif

1961年10月から2015年4月の期間を集計したところ1月18日の降雪が少なかったです。
もしよかったら覚えておいてください。

ts03_01.png

おまけ1

気象庁WEBサイトには1885年から130年を超える気温データが公開されています。札幌の冬季の最低気温の長期推移を見てみましょう

temperature2_05.png

回帰線を引かなくても温暖化傾向がはっきり見てとれるのではないでしょうか

今回は札幌に関する公開データの中のいくつかを可視化してみました。
なにか新しい発見はありましたでしょうか

次回はジャパンシステムの九州営業所がある福岡市博多区のオープンデータを使って新たな発見や知見を得られるかチャレンジしたいと思います。

本文書記載の図は出典元WEBサイトで公開されているデータをジャパンシステム株式会社が編集加工したものです。

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