コラム

ゼロから始める Aruba 無線LAN
アクセスポイントの導入（3）ClearPassのインストール（後編）

2023.08.01

こんにちは！無線LAN業務を担当しているシュガーです。
前回のコラムではClearPassのインストールに必要なメディアとライセンスの準備まで完了したので、今回は仮想基盤（VMware）へのインストールを進めていきます。インストールができたら「PSK＋MAC認証」をやってみようと思います！

ClearPassのインストール（後編）

さっそく前回のコラムで準備したClearPassのインストール用メディアとplatformライセンスを使用して、ClearPassを実際にインストールしていきます。

≪準備≫
インストール先の環境：VMware
インストール用のメディア：CPPM-VM-x86_64-6.10.0.180076-ARUBA-ESX ※vmdk・OVFファイルを使用
platformライセンス：CLABVライセンス

≪ClearPassインストール≫
①仮想マシンの設定（VMware）
「新規仮想マシンの作成/登録」より、ダウンロードしたメディア（vmdk・OVFファイル）を使用して仮想マシンを展開します。
展開が完了したら、インストール要件に合わせてメモリ/CPUを変更し、新規ハードディスクを追加します。 ClearPassとは
インストール要件は対象バージョンのインストールガイド「System Requirements for ClearPass x.x > Virtual Appliance Requirements」にてインストール先の環境を選択することで確認ができます。
なお、インストールガイドは英文となっていますが、Google翻訳が使えます！私はよくお世話になっているのですが、下手に日本語にすると余計にわかりづらくなるので、日本語バージョンが欲しいですね…。

②ClearPassインストール
1.電源を入れてブラウザコンソールを開きます。仮想アプライアンスタイプは検証用の「1：CLABV」を選択します。 ClearPassとは
2.ログイン画面が表示されたら「ID：appadmin /パスワード：eTIPS123」を入力します。
3.各種設定を行い、セットアップを完了させます。
③ClearPassの有効化（ログイン）
1.任意のWEBブラウザで設定したIPアドレスに接続、ClearPassのトップ画面では「ClearPass Policy Manager（CPPM）」を選択し、
platformライセンスを挿入します。
ClearPassとは
2.ログイン画面が表示されたら「ユーザー名：admin/パスワード：初期設定時に設定したパスワード」を入力します。

評価版（CLABV）から製品版へ

検証機（開発機）として構築したのに、いつの間にか本番機のように使ってることってありますよね？ ClearPassの場合は評価版としてインストールすると期限付きなのでそのまま本番機として利用するのは厳しいと思っているあなたに朗報です！なんと評価版をインストールしても期限なしの製品版（C1000,C2000,C3000）へ変換することができます！
製品版のインストール要件に合わせて仮想マシンを増強、変換コマンドを実行するだけという簡単な手順で変換できました。
※環境のみの変換となるため、別途永久ライセンス（有償）を追加する必要があります。

≪製品版への変換≫
①仮想マシンの増強
仮想マシンの「設定の編集」より、インストール要件に合わせてメモリ・CPUを変更し新規ハードディスクを追加します。
ClearPassとは
②評価版（CLABV）から製品版へ変換
1.ブラウザコンソールでClearPassにログインし、変換コマンド「system morph-vm <vm-version>」を実行します。
vm-version：C1000V,C2000V,C3000V

2.ブラウザコンソールのSystem ModelやWEBブラウザの右下の表記が指定したタイプに変わります。
ClearPassとは

ClearPassを利用した認証へ

さて、無事にClearPassを立てることができたのでAPとつなげてみようと思いましたが、長くなってしまうので今回はここまで…。次回のコラムでClearPassを使った「PSK＋MAC認証」をやりたいと思います。
では、また次回コラムでお会いしましょう！気になることなどあれば、気軽にお問い合わせください。