社会インフラ、金融、エネルギー・・・、日本の基盤事業をシステムで支える誇り高きエンタープライズ。
社会インフラ、金融、エネルギー・・・、日本の基盤事業をシステムで支える誇り高きエンタープライズ。
長年培ったノウハウと信頼性で、金融界の基盤を支える。
エンタープライズ(Enterprise)とは直訳すれば『冒険』、『事業』、『企画』という意味になるが、IT業界用語としては、『比較的規模の大きな組織に向けた市場や製品』のことを指す。ジャパンシステムのエンタープライズ事業は、その意味が示す通り、金融、通信、エネルギー、公共団体など大規模で社会インフラ基盤を支えている企業や組織の業務システム開発に創業以来携わり、それら企業・団体の発展に寄与してきた。我々ジャパンシステムには日本の基盤をシステムソリューションで支えているという自負がある。とくに金融事業においては、長年培ってきたノウハウと築き上げた信頼性で欠かせない存在となっている。
今回のプロジェクト紹介ではエンタープライズ事業の基幹をなす金融事業にフォーカスしてみる。話を聞いたのは、2001年入社以来16年間、金融業界の要となる数々のシステム開発にリーダー、マネージャーとして携わってきたT氏だ。
システムダウンなど、我々の仕事にあってはならない。
銀行といえば一般の人がすぐに思い浮かべるのはATMだろう。現金の預け入れ・引き出し・振込etc., 対人で行員が行っている窓口業務を、現在はかなりの時間帯でATMが代行してくれている。しかし、事業主や企業間、企業対銀行等で為替取引をしている人なら分かることだが、銀行の窓口対応は9時から15時まで。それ以外の時間帯の為替取引は翌日扱いとなる。これはオンラインでもATMの振込手続きでも同様だ。この仕組みはすべての銀行の業務を取り仕切るシステムが為替取引を9時から15時までと制限しているからだ。いま、グローバル経済の振興、ネットバンキングやクレジット決済の浸透、金融業務のIT化などで銀行業界は常にイノベーションを求められ、これまでも時代に対応したイノベーションを繰り返してきた。ジャパンシステムも、業界の新しいサービス展開を支援するためのソリューションを提供し、銀行業務の円滑な運用を支え続けてきた。そして、ここにまた大きなイノベーションが生まれようとしている。T氏はこう語る。
「現在、これまで時間的な制約のあった金融機関間の為替取引を24時間365日可能にするプロジェクトに参画しています。システム的には『いつでも、どこでも、だれとでも』為替取引が可能となる、画期的なものになります」。
金融業務の基幹となるシステムの構築を、1990年代より長年にわたり任される要因はどこにあるのか、T氏の評はこうだ。
「ひとことで言えば、長く携わっているアドバンテージとそれに基づくお客さまとの信頼関係があるからです。新しいシステムをゼロからつくる場合ですと、要件定義が明確で十分な予算と構築期間があればどこのベンダーでもできます。しかし、大きなシステムの一部を改修するような場合、例えば総規模の10%の改修を行う場合は、残りの90%に影響しないようにシステム全体の品質を保証しなくてはなりません。しかも10%分の開発規模に見合った予算のなかでといった制約が入ると難易度は大幅に高くなり、システム全体を熟知している有識者でないと対応は難しいのです。私たちが携わるのはミッションクリティカルな絶対に止まってはならない、トラブルを発生させてはならないシステムです(実際、一度も止まったことはありません)。それゆえお客さまも高い品質を要求する、必然的に信頼と実績のある当社にお声をかけていただけるのだと思います。ただし、私たちもその実績のうえにあぐらをかいているわけではありません。私でリーダーは4代目ですが、代々引き継がれている責任感と緊張感は常に肝に銘じていますし、それを後輩たちにも伝授しています。もちろん、資料庫にある膨大なファイルに収められている昔の仕様書を紐解いたりといった勉強も怠りません」。
エンタープライズ全体でみても、やはり長年取引関係の続くお客さまが多い。システム基盤に長年携わってきた強みである。さらに、そこに安住せず、時代の波を読み、次代を先取りした取り組みに注力しているのも強さの秘訣だ。IoT、ビッグデータ、AI、BIなどさまざまなキーワードに対応して、エンタープライズ事業はダイナミックに前進を続けているのだ。
金融システムを支える気概と誇りを胸に。
話をT氏に戻す。
T氏たちは常に前述したような大きなシステム更改に携わっているわけではない。合間にショートタームの改修案件、保守案件をこなしていく。「お客さまとの信頼関係を途切れなく継続させるためにも、他のベンダーさんとのリレーションをよくするためにも、積極的に手をあげて仕事をするようにします。ミッションクリティカルな仕事の宿命とでも言いますか、構築して運用を開始したシステムは、止まらないしトラブルになることもない。そこで何もないからといって何もしないのではなく、ないときにこそできることをしようというのが私の考えです。勉強でもいいし、他のベンダーさんのサポートだっていい。我々が金融システムを支えているのだから。何もトラブルがない状態、それこそが我々の誇りです」。
大きなシステム更改・改修はだいたい3年間かけて要件定義、設計、開発、テストを行い稼働にこぎつける。ロングスパンの開発だけに稼働当日は緊張感もさることながらよろこびもひとしおだと言う。
「システム更改作業は、現行システムからの移行もあり、3連休に行うことが多いです。移行したデータで試験して間違いなく動くことを確認し、次の2日間で担保して週明け稼働・サービス開始の運びです。開始前日はホテルに泊まって待機なのですが、翌朝、通信が始まり、通常通り業務が流れていることを確認したところで、やっと肩の力が抜ける感じですね。私たちが手がけるシステムは、サービスが開始されると新聞記事になるほど社会的影響の大きいものです。記事を見たときには、仕事をやり遂げたことを世間からも証明されたようで、うれしさもひとしおです。これからも、日本の金融システムを支えているという気概と誇りをもって取り組んでいきたいですね」。
H.T
エンタープライズ事業本郡
金融事業部第二システム部