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オープンデータからの知見⑨(関ヶ原の戦い③ 3Dシュミレーション編)

データを活用するためのソフトウェアの発展と、データを処理するハードウェアの低価格化が、より大量のデータ分析やより高度な可視化を可能にしています。組織においてはデータからいかに知見を得て活用するかということが課題になっているのではないでしょうか

当社でもビジネスインテリジェンスソリューションとして、いかにしてお客様が持つデータを有用な知見に変えるかということに日々取り組んでおります。本コラムでは誰もが利用できるオープンデータの可視化から、どのような知見が得られるかを試していきたいと思います。

第9回目は前回に続き「関ヶ原の戦い」に関するデータの可視化で新たな発見や知見が得られるかにチャレンジしたいと思います。

前回は決戦直前(9月15日朝)までの軍勢の移動を3Dシュミレーションで見てきました。
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ここで一度平面地図に戻してみましょう。9月15日開戦直前の西軍、東軍の布陣をGoogleマップ等高線地図に上にポイントしてみます。
sekigahara9150800.pngこの布陣を「関ヶ原の戦い」のキーマンたちの視線から3Dにして見てみます。


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まずは西軍石田三成の視線から見ていきます。大垣城から夜を徹して行軍してきた自軍の布陣が完了し、明るくなった眼下に東軍の先鋒が布陣していくのを眺めているという状況です。三成は何を考えていたのでしょうか。東軍が間髪をおかないで追撃しくることは想定していたでしょうか、それとも想定外だったのかは神のみぞ知るですね。家康の本体はまだ行軍中で半分も到着していませんが、高台を押さえている西軍が有利に見えるのは私だけでしょうか

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続いて小早川秀秋の視線から見ていきます。いちばん高台に布陣する秀秋はこの戦場で両軍をもっとも見渡せる立場でした。秀秋にはどちらが優勢に見えたのでしょうか。未来の私たちは秀秋が東軍家康と西軍三成の両方から調略を受けており(三成の申し出は格段に条件がよいのですが)、最終的に東軍に寝返って西軍敗退の引き金になることを知っています。どちら側についても良い状況で、秀秋はこの朝なにを考えていたのでしょうね。開戦前両軍を見渡せる秀秋の視線からも高台の西軍が有利に見えたのではないかと思うのは私だけでしょうか

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最後は追撃してきた徳川家康の視線から見ていきます。
関ヶ原に入る谷を抜けると視界に入ってくるのは高台を全て抑えられて袋小路に取り込まれた東軍の布陣です。南宮山麓の西軍3万が後方から進行してくれば補給路を閉ざされ逃げ場もない状況となってしまいます。調略に長けた老獪な家康でも後方の吉川広家と左手高台の小早川秀秋が手筈通り寝返ってくれるか心配になったのではないでしょうか

3D地図の布陣は以下WEBサイトのデータをもとに兵士1人あたり8㎡としてシュミレーションしています。

兵士数データ:『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』「関ヶ原の戦い」
軍勢位置:Googleマップ 関ヶ原武将陣跡

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イラスト提供 ダ鳥獣戯画

今回は開戦直前の布陣を可視化しました。次回は開戦からの軍勢の動きをシュミレーションします。

本文記載の図はジャパンシステム株式会社が「R」というオープンソースソフトウェアで可視化したものです。

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